この仕事に辿り着くまでのこと

ハウスメーカーの営業から、ファイナンシャル・プランナーへ。

25年の歩みと、いま向き合っていることを、お伝えします。

FPになった理由

ハウスメーカーの営業を続けながら、心の片隅でいつも案じていたことがあります。

このお客様は、これから数十年先まで、住宅ローンを払い続けていけるのだろうか。

家を建てるのは、人生で最も大きな買い物です。お客様の幸せそうなお顔の隣で、
私はその先の長い時間を思い、自分にできることの限界を感じ始めていました。

ある日、同僚から一人のファイナンシャル・プランナーを紹介してもらいました。
私が担当していた、これから家を建てるお客様のために、
ライフプランの作成をお願いしたのです。

その場に、私も隣で同席させていただきました。

お客様の収入と支出、ご家族の人生の節目、住宅ローンの返済計画、お子様の教育費、老後の備え——一枚の表の上に、ご家族のこれからの人生が静かに描き出されていく光景に、私は息を呑みました。

国も会社も、これから先、個人を守り切れる時代ではなくなっていく。
ご家族が、自分の人生を自分で切り開いていけるようサポートする仕事
——これだ、と胸に刻みました

そのFPは、ライフプランを作るだけでなく、お客様の人生に生涯にわたって伴走する姿勢でした。一度きりの相談ではなく、人生の節目ごとにご家族と向き合い、状況を見直し、整え直していく。

私が望んでいた仕事の形が、目の前にありました。

——とはいえ、その日からFPになるまでには、何年もの時間がかかりました。

当時、子どもが一人いて、積み上げてきたキャリアを離れる決断ができなかったのです。

転機になったのは、母の死でした。

三人の子を育て切って、さあこれから、というその矢先のことでした。
やってみたいと思うことを、先延ばしにしてはいけない
——母の人生がそう教えてくれた気がしました。

私は覚悟をもって、ファイナンシャル・プランナーへの道を踏み出しました。

25年、描き続けてきたお金の地図

FPの仕事を始めてしばらく経った頃、私はある違和感を覚えました。

「私の人生、これでいいでしょうか?」

多くのお客様が、FPに「お墨付き」を求めて来られます。
FPに数字を整えてもらい、「これで大丈夫ですよ」と言ってもらうことで、ようやく安心される。

しかし、その瞬間に、お客様ご自身の人生の判断は、FPの手の中に渡ってしまいます。

なぜ、そうなるのでしょうか。それは、一般的なライフプランの進め方そのものに、原因があるのかもしれません。

一般的なライフプランは、こう進みます——

ご希望についてはヒアリングされます。でも、その後の数字の組み立てや仕組みがわからないまま、定番のキャッシュフロー表を視覚的に突き付けられます。

教育費も、住宅費も、老後の生活費も、
ひとまとめにして「収入から差し引いて、いくら余るか・足りないか」が示される。
余れば「ああ、よかった」と油断し、足りなければ「考えるのが怖い」と目を逸らしたくなる。

そして最後に勧められるのは、金融商品の購入です。

これでは、結果に一喜一憂して、何かを買って帰るだけで終わってしまいます。
昨日と比べて、何が変わるのでしょうか。

「でも、本来は、お客様ご自身の人生です。」

私が目指したのは、お客様ご自身が、ご自身の人生を判断できる状態をつくる
——そのための伴走者になりたいと思いました。

そのために、私はひとつの考え方を磨き続けてきました。

使うお金を、先に配分する

一般的なライフプランは、収入から支出を引いて「いくら余るか」を計算します。私は、その逆です。

ご家族のこれからの暮らしに必要なお金を、
目的別に、実現イメージから逆算して、月単位の額に置き換えていく。
教育費も、住宅資金も、老後の備えも。使うお金を、先に決める

こうしてお客様の手元に「自分で見えるお金の地図」ができ上がります。

地図の上で、ご自身で判断ができる。今月何をすればよいかが具体的にわかる。
他人のお墨付きは、もう必要ありません

25年、私はその地図を、お客様とご一緒に描き続けてきました。

一枚のExcelから、Life Plan COMPASSへ

このやり方を支えるために、私はずっと、自分のツールを磨き続けてきました。

最初は、一枚のExcelシートでした。そこに一つひとつシートを足していきました。

平準化管理のロジック、4つの目的別通帳の運用ノウハウ、よりわかりやすい図表
——老舗のうなぎ屋のタレのように、25年間、経験と知恵を継ぎ足してきました

そして数年前、その蓄積を Life Plan COMPASS というソフトウェアにまとめ上げました。
お客様ご自身がご家族の人生を一枚の図の上で観て、判断できるように——

25年やってきたことのすべてが、いまここにあります。

いま、自社株承継に取り組む理由

25年間、私は1,000世帯以上のご家族の人生に向き合ってきました。

ご夫婦のキャリア、お子様の教育、住まいの選択、老後への備え
——一つひとつのご家族と向き合うたびに、見えてきたものがあります。

お客様のなかには、ご自身が中小企業のオーナー社長というご家族もおられました。

会社の業績が、ご家族の暮らしに直接響く。役員報酬の決め方ひとつで、ご家族の人生が変わる。会社の事業承継は、ご家族の相続そのもの——。

ご家族の暮らしと、社長の会社は、本当はひとつながりです

しかし、そのひとつながりを観る専門家は、多くはありません。

顧問税理士の先生は、御社の決算と税務の専門家として、なくてはならない存在です。
ただ、ご家族の人生計画までは、別のお仕事になるはずです。

一般のFPは、ご家族の人生計画は捉えられるかもしれません。けれど、会社の決算書を読み解き、銀行から見た御社の姿まで踏まえて助言できるFPは少ない。

私は、このひとつながりを観るFPになりたいと思いました。

25年間、ご家族の人生に向き合ってきたこと。そして、信用金庫の支店で銀行融資の現場に携わった仲間との連携。これらを組み合わせれば、社長とご家族の人生も、会社の財務・承継も、ひとつながりに観るサービスを、お届けできるはずです。

いま、25年重ねてきた老舗のタレに、新しい一さじを継ぎ足しています。

Life Plan COMPASS Plus

Life Plan COMPASS が、社長と会社のためのソフトウェアへと、形を広げ始めています。

ご家族の暮らしと会社の決算が、本当はひとつながりだったと、社長ご自身に気づいていただくこと。そして、その全体を見渡しながら、ご自身で判断していただける状態をつくること。

その伴走に、いま、取り組んでおります。

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ご相談内容がまとまっていなくても、大丈夫です。

ご家族の暮らしのこと、会社のこと、私のお仕事について。

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内容を確認のうえ、私からご返信いたします。

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